SSBJ基準ってなに?

ゼロから分かるSSBJ

会社が、環境や人への取り組みを有価証券報告書(上場会社が毎年出す、事業とお金の報告書)に書くときのルール。

たとえると

決算書には、お金の書き方のルール(会計基準)があります。だから、どの会社の売上や利益も同じ物差しで比べられます。

SSBJ基準は、そのサステナビリティ版です。ルールがないと、会社は都合のいいことだけを書けてしまいます。

有価証券報告書
お金の数字会計基準で書く
サステナビリティの情報SSBJ基準で書く

何を書くのか

  1. ガバナンス 誰が見張っているか
  2. 戦略 どんなリスクとチャンスがあるか
  3. リスク管理 それをどう見つけ、どう管理するか
  4. 指標と目標 CO2の排出量などの数字と目標

中身は、国際的な基準(ISSB基準)とほぼ同じです。

基準は3本でできています。土台のルールを決める「適用基準」があります。テーマを問わず書く中身を決めるのが「一般基準」です。気候について書く中身を決めるのが「気候基準」です。

いつから

対象は、東京証券取引所(東証)のプライム市場に株を上場している会社です。金融庁は、対象を「グローバルな投資家との建設的な対話を志向する」プライム市場の会社と説明しています。

その中で、時価総額の大きい会社から順に始まります。時価総額は、株価に株の数をかけた、市場での会社の値段です。金融庁の案では、5年度分の期末の平均で測ります。

時価総額(プライム上場)義務になる決算期
3兆円以上2027年3月期
1兆円以上2028年3月期
5,000億円以上2029年3月期(予定)

義務になった翌年度からは、書いた中身を第三者が確かめる「保証」もつきます。

実務メモ:最初の年に認められること

  1. 気候だけでよい 最初の年は、気候のリスクと機会だけを書けます。ほかのテーマは2年目からです
  2. Scope3は後でよい 最初の年は、取引先などの排出(Scope3)を書かなくてもかまいません
  3. 比べる数字は要らない 最初の年は、前の年との比較を載せなくてよいとされています
  4. 測り方はそのまま 前の年に別の方法で排出を測っていたら、最初の年はその方法を使えます
  5. あとから出せる 金融庁は、始めてから2年間、SSBJの部分を後から出す形を認める予定です。期限は、半年ごとに出す報告書(半期報告書)の提出期限までです

どの猶予も、使うときは「使った」と書く決まりです。

決算と同じ締め切りと精度で、排出量などの数字を集める人が要ります。経理や内部統制の経験が、そのまま使えます。新卒なら、簿記や会計の学びが土台になります。理系なら、排出量を計算する力も生きます。

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