会社が、投資家などに自分の情報を公表することです。法律で出すと決まった書類と、会社が自分で選んで出す書類があります。
株を買う人は、会社の中を直接見ることができません。そこで会社は、事業やお金の状態を書類にして公表します。
この公表を「開示」といいます。読み手は、投資家や銀行、取引先などです。
有価証券報告書は、上場会社などが毎年出す、事業とお金の報告書です。金融商品取引法(株などの取引の決まりを定めた法律)で、出すことが決まっています。
3月決算の会社なら、6月末が提出の期限です。決算から3か月以内に出す決まりだからです。
2023年3月期から、この報告書に新しい欄ができました。欄の名前は「サステナビリティに関する考え方及び取組」です。
この欄で書く中身は、次の4つです。
法律で決まっていなくても、会社が自分で選んで出す書類があります。金融庁は、統合報告書やデータブックを「任意開示書類」と呼んでいます。
有価証券報告書には、詳しい情報をこれらの書類で見るよう書くこともできます。
| 義務の開示 | 任意の開示 | |
|---|---|---|
| 例 | 有価証券報告書 | 統合報告書、データブック |
| 出すかどうか | 法律で決まっている | 会社が決める |
| 書く中身 | 項目が決まっている | 会社が選ぶ |
金融庁は、任意の書類の誤りだけでは、金融商品取引法の罰則の対象にならないと説明しています。
サステナビリティ開示は、環境や人への取り組みを公表することです。これまで、有価証券報告書での書き方の細かいルールはありませんでした。
そこで、日本のサステナビリティ基準委員会(SSBJ)が、2025年3月に書き方の基準を出しました。中身は、世界共通のルールであるISSB基準とほぼ同じです。(SSBJ基準、ISSB基準)
東証プライム市場の会社のうち、時価総額3兆円以上の会社から使うことが義務になります。始まるのは、2027年3月期の有価証券報告書です。時価総額は、株価に株の数をかけた、市場での会社の値段です。
開示の仕事では、決まった形と締め切りに合わせて、社内の数字と文章を集めます。経理やIR(投資家に向けた広報)の経験が生きます。新卒なら、会計の基礎と、資料を正確に読む力が土台になります。