自分の会社の外で出るCO2。材料をつくる仕入れ先や、売った製品を使うお客さんが出す分。
パン屋が出すCO2は、店のオーブンの分だけではありません。小麦を育てて運ぶとき、お客さんがパンを持ち帰るときにも出ています。
店のオーブンの分がScope1・2、店の外で出る分がScope3です。
多くの会社で、Scope3がいちばん大きくなります。トヨタは有価証券報告書で、排出の多くが「売ったクルマが走るときの排出」だと書いています。
売上上位300社のうち、有価証券報告書でScope3に触れているのは215社(71%)。SSBJ基準でも、Scope3の開示が求められます。ただし基準を使う最初の年だけは、Scope3を書かなくてもよいとされています。
自分の会社の外の数字なので、取引先に聞いて回らないと集まりません。取引先が数百社、数千社ある会社も珍しくありません。
あなたの会社のScope1・2は、納め先のScope3になります。
納め先は、材料を買った先が出したCO2も、自社のScope3として数えるからです。だから納め先から、排出量の数字を求められます。
国際的な計算のルール(GHGプロトコル)も、仕入れ先からScope1・2の数字をもらう計算のしかたを示しています。
数字を集める側では、取引先を巻き込む人が要ります。調達・購買やサプライチェーンの経験が、そのまま使えます。数字を求められる仕入れ先なら、まず自社のScope1・2を測るところから始められます。新卒なら、経営学部で学ぶサプライチェーンや、統計でデータを扱う力が役に立ちます。