更新日 2026年11月3日

海外の動き|2026年11月号

EUのCBAM、ねじやボルトなど加工品へ拡大案 議会案は約450品目

EUのCBAM(輸入品をつくるときに出たCO2に応じて負担を求める仕組み)を、鉄鋼やアルミを使った加工品(川下製品)に広げる協議が始まりました。欧州議会と理事会の最初の協議は10月20日で、2回目は11月30日に予定されています。加える品目は、議会の案で約450と、欧州委員会の案の2倍を超えます。

今月の動き450品目CBAMの議会案の対象(約)

対象の品目は議会案が最多

欧州委員会の案約180
理事会の案約200
欧州議会の案約450
CBAMの対象に加える川下製品の品目数(Mayer Brown、2026年10月7日)

候補は、ねじ、ボルト、針金、管、金属の家具など、鉄鋼やアルミを多く使う製品です。欧州委員会が2025年12月17日に案を出したあと、理事会は2026年6月12日、議会は9月15日にそれぞれの立場を決め、3者は年内の政治的な合意をめざしています。CBAMそのものは、2026年1月1日に本格的な適用に入りました。

回避の防止とアルミの少量免除で差

論点理事会の案欧州議会の案
回避とみなす範囲仕入れの経路を変える回避は、最後の主な製造工程の国を変える場合に絞る製品にわずかな手を加えるだけの回避も対象。回避の恐れが高い国と製品の組み合わせには、国ごとの標準値を求める
アルミの少量免除50トン(欧州委員会の案も同じ)正味の重さで5トン
値上がりへの対応価格が50%を超えて上がり、6か月以上続いた品目を1年間(最長2年)対象から外せるこの例外を削り、CBAMの収入を影響を受けた産業に回す

議会はほかに、ネット通販では通販サイトをCBAMの申告者とすることや、化学品と石油化学品への拡大の検討も求めています。

部品メーカーは合意を待たずに準備を

対象になる会社の広さは、11月30日の協議で品目数とアルミの少量免除の基準がどこに落ち着くかで決まります。議会案が通れば、品目数は委員会案の2倍を超え、少量のアルミの輸入も対象に入ります。EUへ金属の部品や製品を出す日本のメーカーは、品目ごとに使う鋼材やアルミの量と、仕入れ先の素材の排出量をそろえる準備を、合意を待たずに始めるべきです。

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